カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
世界遺産の高野山(和歌山県高野町)に2020年、「まちづくり会社」ができました。文化財の紹介にVR(仮想現実)を取り入れ、若い女性らを意識してスイーツ販売も充実させました。仏教の聖地として知られる荘厳な宗教都市でなぜいま、「まちづくり」なのでしょうか。
「上から見ると、仏像がどう安置されているかがよく分かります」。高野山デジタルミュージアムに設けられた「VRシアター」。250インチのスクリーンにTOPPANホールディングス(旧凸版印刷)の技術で立体的に映し出された仏像を見ながら、スタッフが語りかける。
壇上伽藍(がらん)と呼ばれる地域の西塔や根本大塔を映像で巡り、解説を聞く。著名な「奥之院」以外の地域にも関心を持ってもらい、観光客らの滞在時間を延ばす狙いがある。
ミュージアムのカフェでは紀州南高梅を使った精進だし茶漬け、精進カレー、もなか、蜂蜜のラテなどを取り扱う。お土産として、地元企業のごま豆腐なども販売する。
運営するのは、まちづくり会社「DMC高野山」。観光業を底上げするため、全国の地銀から資金を集めたファンドが出資する新参者の会社だ。大田原博亮社長(56)は「当初は『何をしに来たの?』という雰囲気はあった」と振り返る。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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