仕事一筋だった父が残したアルバム「こんなに愛情を」 投稿すると…

 兵庫県西脇市で造園業を営む田中成人(なると)さん(60)は3年前、実家へ遺品整理に訪れた。

 14年前に母の八重子さんを亡くした後、忙しさもあって先延ばしにしていた。

 「日本のへそ」と呼ばれる街の住宅街にある二軒長屋。かつて1階で、父、耕三郎さんがとんかつ屋を営んでいた。元々は地場産業の織物工場に勤めていたが、先行きを見すえ、転身したのだという。

 2階の物置だった6畳間に入ると、部屋の棚に、年代順に並べられたアルバムを見つけた。200冊ほど。台紙の端は日に焼けていた。

 父が撮りためたものだった。

 記憶にある父は、いつも忙しく働いていた。1階から呼ばれ、店を手伝うことも多かった。

 週末に遊びに連れて行ってもらえる友達がうらやましく、「なんで自営業なの」と思ったこともある。

「写真のおっちゃん」 愛用していた二眼レフ

 そういえば、近所の子たちか…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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