村井隼人 磯部征紀 伊藤和也 関口佳代子
官公庁や多くの企業で「仕事始め」となった4日。新型コロナの新たな変異株・オミクロン株の感染が各地で相次ぎ、コロナ禍の収束の見通しが立たない中、新たな一年が動き出した。2022年はどんな年になるのか。コロナ前の日常は戻るのか。
仕事始めを迎える企業も多い4日朝、丸の内や大手町などのビジネス街に近い神田明神(東京都千代田区)では、多くのスーツ姿の参拝客が商売繁盛を祈願していた。
神社によると、4日と5日だけで約2500の企業から参拝の予約があるという。昨年1月は新型コロナの第3波の最中で、参拝企業数は大きく減ったが、今年は例年と同じ1月中に約1万社の水準に戻りそうだという。参拝客に混雑を避けてもらうため、神社は境内の混雑状況をホームページでライブ配信している。
出勤前に立ち寄ったアパレル会社員の藤井知子さん(42)は「コロナ禍で思うように仕事が進まず、もどかしい一年だった。今年こそは収束してほしいと祈った」と話した。経営コンサルタントの長谷川博さん(62)は「めまぐるしい変化にうまく対応してビジネスのチャンスをつくっていきたい」と意気込んだ。(村井隼人)
「Go To」模索 観光庁
政府が再開を検討している観光支援策「Go To トラベル」事業を所管する観光庁。2020年7月に事業が始まったが、新型コロナの感染拡大で同年末に一斉に停止された。昨年9月に緊急事態宣言が全面解除された後も中断されたままだ。
政府は年末年始の感染状況を見極めたうえで再開を判断するとしているが、変異株・オミクロン株の感染がじわりと広がり始めている。4日登庁した観光庁の職員らは淡々と通常業務を始めていた。職員の一人は「観光業界からは再開を期待する声も多い。再開が決まった際に混乱が起きることがないようしっかりと準備を進めていきたい」と話した。(磯部征紀)
今年は、成人年齢を18歳に引き下げる改正民法の施行が4月に控える。1876(明治9)年に20歳と定められて以来146年ぶりの成人年齢の変更となり、携帯電話の購入や各種ローンの契約が1人でできるようになる。一方、飲酒、喫煙に加え競馬や競輪、競艇は20歳以上が維持される。
法務省では、こうした内容を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル