他人の水道栓を勝手に開け、水を長時間出しっぱなしにする――。大阪市内で昨年、そんな被害が相次ぎ、悪質な迷惑行為を止めようと、大阪府警が捜査に乗り出した。防犯カメラの映像から浮かんだ男に、府警が適用した容疑とは。
昨年10月中旬の朝、大阪市住吉区の工場前にある水道の蛇口から、水が垂れ流しになっていた。出勤した50代男性が気づき、後日、警察に相談した。
捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから、栓が開けられたのは6時間近く前と判明。被害は約1860リットルと推定された。おおむね7、8杯分のお風呂の量にあたる。
「昨年10月ごろから3、4回、朝に水が出しっぱなしになっていることがあった」と男性は言う。「水道料金は上がったし、道路も水浸しになるし、えらい迷惑やった」と憤る。
相次ぐ被害 警察は動いたが…
同じころ、府警には別の店舗からも同様の相談があった。近隣への聞き込みなどから、住吉区と隣の住之江区で昨年10~11月、水道を出しっぱなしにされる被害が計9件、ガスの元栓を勝手に閉められる被害が計2件確認された。
住吉署が動いた。それぞれの現場で、付近の防犯カメラを調べると、似た男が映っていた。男の立ち去った方角で、別の防犯カメラを調べる「リレー方式」で行方をたどり、住之江区の60代の男が浮上した。
署が任意で事情を聴くと、男は…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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