20日に閣議決定した令和2年度予算案の防衛費は8年連続増加し、過去最高の5兆3133億円(前年度比1・1%増)となった。昨年末に策定した中期的な防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」に沿って、宇宙・サイバー・電磁波という新たな防衛領域の能力強化に重点的に予算配分した。
このうち「宇宙」関連には計506億円を計上。航空自衛隊への宇宙作戦隊(定員20人)新設や、日本の人工衛星への電磁波妨害を監視・把握する装置の取得費などを盛り込んだ。
また、空自F2戦闘機の後継機(次期戦闘機)の開発費に111億円を計上した。日本主導の開発とし、初期的な設計作業に着手する。戦闘機運用の根幹システムの更新を将来にわたり日本で行うための技術研究費(76億円)や、防衛装備庁の責任者ポスト新設など関連経費も含めると280億円になる。
海上自衛隊の護衛艦「いずも」は、戦闘機の発着が可能となるよう31億円かけて改修し、事実上空母化する。改修後のいずもで運用する最新鋭ステルス戦闘機F35Bを6機、793億円で取得する。
相手の射程圏外から発射できる長距離巡航ミサイル「JSM」は136億円で取得する。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース