気象庁は3日、7月の天候のまとめを発表した。「令和2年7月豪雨」が発生し、降水量は東・西日本でかなり多かった。また、日照時間が少なく、気温の低い地域が多くなった。
「令和2年7月豪雨」
上旬は日本付近で偏西風の蛇行が続いて黄海付近が気圧の谷となり、梅雨前線の活動が非常に活発となって東・西日本付近に停滞し続けたため、東・西日本を中心に各地で長期間にわたって大雨となった。熊本県、鹿児島県、福岡県、佐賀県、長崎県、岐阜県、長野県では大雨特別警報が発表されるなど、7月を通して断続的に河川の氾濫や土砂災害などの甚大な被害が発生した。 東・西日本の月降水量はかなり多く、東日本の太平洋側、西日本の日本海側、西日本の太平洋側では、それぞれ7月として1946年の統計開始以来第1位の多雨となった。
梅雨長引く 記録的な日照の少なさ(寡照)
梅雨前線や東からの湿った気流の影響を受けやすかったため、月間日照時間は北日本の太平洋側と東・西日本でかなり少なかった。東日本の日本海側、東日本の太平洋側、西日本の日本海側、西日本の太平洋側では、それぞれ7月として1946年の統計開始以来第1位の寡照となった。 また、曇りや雨の日が多く、北からの冷たい空気の影響を受ける時期もあったため、月平均気温は西日本でかなり低く、東日本で低くなった。7月として西日本でかなり低くなったのは、2003年以来17年ぶり。一方、太平洋高気圧に覆われて晴れた時期があった沖縄・奄美では高くなった。 <月平均気温の高い方から1位を更新した地点>
与那国島 30.1℃(平年差+1.3℃)
父島 28.8℃(平年差+1.3℃) <月降水量の多い方から1位を更新した主な地点>
盛岡 467.0ミリ(平年比252%)
山形 483.5ミリ(平年比308%)
新潟 649.5ミリ(平年比338%)
高山 838.5ミリ(平年比363%)
高知 951.5ミリ(平年比290%)
佐賀 1086.0ミリ(平年比321%)
日田 1034.5ミリ(平年比310%)
計17地点 <日照時間の多い方から1位を更新した地点>
留萌 265.5時間(157%) <日照時間の少ない方から1位を更新した主な地点>
高田 30.5時間(平年比20%)
水戸 36.9時間(平年比26%)
東京 47.7時間(平年比33%)
富山 51.5時間(平年比35%)
盛岡 54.3時間(平年比42%)
鳥取 63.6時間(平年比39%)
山口 76.7時間(平年比49%)
高松 99.3時間(平年比51%)
計45地点
この先の天候
全国的に暖かい空気に覆われ、8月の気温は高い見込み。東北から沖縄・奄美にかけては、特に9日(日)からの5日間ほどは、気温が平年よりかなり高い可能性がある。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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