能登半島地震の被災者向けに用意する「建設型応急仮設住宅」について、石川県が同県輪島、珠洲両市のハザードマップで津波浸水域とされる場所に建設を予定していることが明らかになった。浸水域にある予定地は全4カ所のうち3カ所。県は「両市とリスクについて相談をしている」とし、12日に着工する方針を示している。
応急仮設住宅の予定地のうち津波浸水域に含まれるのは、輪島市のキリコ会館多目的広場、珠洲市のみさき小学校グラウンドと正院小学校グラウンドの計3カ所。いずれも海沿いで、着工予定の115戸のうち85戸を占める。
県の鈴見裕司土木部長は11日、記者団の取材に対し、「津波浸水域を避けるとなると、実際に土地がない」と説明。「両市とリスクについて重々相談をしており、建てるのであれば警戒・避難の体制を充実させるなどの対策を講じる」と述べた。
一方、馳浩知事は11日夕の時点で、津波浸水域に建設するリスクについて記者団から問われ、「今回も珠洲のあたりは津波が数分で押し寄せことがわかっている。それは避けるべきで、調整をする可能性がある」と述べていた。(土井良典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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