大出公二
囲碁の中学生棋士、仲邑菫二段が27日、三大棋戦の一つ棋聖戦Cリーグ初戦に臨み、溝上知親九段に黒番中押しで敗れた。今年自己最高の13連勝後の2連敗。各棋戦で勝ち進むほどに強敵と当たるようになり、正念場を迎えている。
溝上は棋聖、名人、本因坊の三大リーグ入りの実績を持つ実力者。仲邑は積極的に打ち進めたが、溝上が全局的な打ち回しで優位に立って押し切った。
仲邑は今月、棋聖戦予選で4連勝して、史上最年少の12歳2カ月でCリーグ入りを遂げた。棋聖戦はS、A、B、Cの4リーグ制を採り、Cリーグは一番下位だが、井山裕太棋聖と4リーグの棋士を併せて63人が、全棋士約480人中の上位グループに位置づけられる。
初戦を落とした仲邑だが、3勝すればリーグ残留、4勝すればBリーグに昇格する。(大出公二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル