企業へ、民家へ、旅する観音様 開創1300年記念の巡行企画

戸村登

 会いに来てくれる観音様――。愛知県豊川市の財賀寺が、秘仏の本尊前に立つ仏像を1カ月ほど、企業や一般住宅に「出張」させている。来年の開創1300年を記念した事業の一つで、「どんなところでもお持ちしてお参りいただける」と呼びかける。

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 寺では、2024年に本尊の千手観音菩薩(ぼさつ)像を御開帳する予定。開創1300年を盛り上げようと、始めたのが「地域巡行プロジェクト」だ。本尊の身代わりの「お前立(まえだち)様」を期間限定で貸し出すことにした。

 巡行のためワンボックスカーも購入して、内部を改造。西本全秀住職(65)の友人・知人らでつくる「お運び隊」が、仏像の運び出しや安置の作業をする。

 2018年から始まった巡行は、今月1日に47カ所目の豊橋市の企業から、次の豊川市の豊川信用金庫牛久保支店へと移された。4月5日までロビーで展示される。巡行は24年10月まで続けるという。

 希望する場合は、運搬や設置などにかかる経費として3万円が必要。問い合わせは財賀寺(0533・87・3494)。(戸村登)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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