伊勢シーパラダイス　小中学生向け動画ライブ配信好評（産経新聞）

　新型コロナウイルス感染拡大予防のため１５日までの予定で休館している三重県伊勢市の伊勢シーパラダイス（伊勢夫婦岩ふれあい水族館）は、一斉休校中の小中学生向けに、海の動物や魚介類を紹介する「特別授業」を動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信し、好評を得ている。

　ユーチューブに開設している「伊勢シーパラダイス公式チャンネル」で１日１回「伊勢シーパラダイス特別授業」を正午過ぎから約２０分間ライブ配信している。３月２日に開始し、休館する１５日まで続ける予定。

　ライブ動画は、同館の飼育スタッフ約１０人が交代で撮影。タツノオトシゴ、トド、ペンギン、トビハゼ、ゴマフアザラシなどを飼育場所の映像を交えて配信している。

　トドについては「アシカ科最大のトド属に属し、平均寿命はオスは１８歳、メスは３０歳。体重はオスは１０００キロ、メスは３００キロ」などと説明。ペンギンについては「鳥類で、『エンペラーペンギン』など１１８種いる」と紹介し、同館にいるフンボルトペンギンとケープペンギンの生態や習性、子育て法などを映像を交えて解説している。

　また配信の際にはチャット機能を使って子供たちの質問を受け付け、スタッフが回答している。

　同館によると、視聴者はライブ配信時では５００人程度で、ライブ後の視聴数は５千～１万１千回。愛知県知多市の小学校が「楽しい動画」として子供たちに紹介しているといい、同館は「予想外のヒット数」と受け止め、毎日精力的に配信しているという。