元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして民事訴訟を起こし、一審で勝訴したジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、記者会見を開いた。SNS上で事実に基づかない誹謗中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に対し、損害賠償や謝罪広告の掲載を求める民事訴訟を起こしたと明らかにした。東京地方裁判所に同日付で提訴した。【BuzzFeed Japan / 瀬谷健介】
伊藤さんは2017年9月、山口さんを相手取って提訴した。 伊藤さん側の主張によると、2015年4月、当時、TBS・ワシントン支局長だった山口さんと就職相談のために会った。東京都内で食事をすると、2軒目の寿司屋で記憶を失い、痛みで目覚めた。 そして、山口さんが宿泊していたホテルのベッドで、避妊具をつけずに性行為をされていることに気づき、その後も体を押さえつけるなどして性行為を続けようとされたという。 これに対し、性行為は「合意のもとだった」などと反論した山口さんは、名誉毀損やプライバシーの侵害を訴えて反訴。 しかし、2019年12月18日の判決では、裁判所は伊藤さんの供述が、山口さんの供述と比較しても「相対的に信用性が高い」とし、山口さんが伊藤さんに330万円を支払うよう命じ、山口さんの反訴を棄却した。 山口さんはこの判決を不服として、2020年1月6日、東京高等裁判所に控訴している。
訴状によると、被告ははすみとしこさんら3人で、2017年に顔と名前を公表して自身の被害を訴えた後、誹謗中傷の投稿がされるようになったと主張。 3人に対し、計1250万円の損害賠償とともに、それぞれ該当するSNSでの投稿を削除し、はすみとしこさんには謝罪広告を掲載するよう求めた。
訴状などによると、はすみとしこさんは使用しているTwitterのアカウントで、伊藤さんが「枕営業をした」と示唆するようなツイートをしたという。 イラストも投稿し、そこには「枕営業大失敗!!」の文字とともに、左胸に「山口」と記載された白いシャツを着た女性が描かれていた。その女性が持つスマートフォンには「昨夜はおつかれさま」「おつかれさま。あんなに吐いて大丈夫だった?」「もう大丈夫です。Tシャツ洗ってお返ししますね」 などと示されていた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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