福岡龍一郎
【宮城】昨年3月の福島県沖地震で損傷し修理を終えた「伊達政宗公騎馬像」の帰還式が3月31日、仙台城跡(青葉区)であり、集った約600人が「殿」の帰還を祝った。
騎馬像は1964年に再建された2代目。昨年3月の福島県沖地震により馬の脚がひび割れ、右に傾いてしまった。東京都内の工房で修理され、3月21日に仙台に戻っていた。
31日の式典では最後の仕上げとして、かぶとに弦月形の前立(まえだて)が取りつけられると、観衆から大きな拍手が湧いた。
近くに住む竹内澄子さん(71)と一緒に訪れた孫の谷口孝太郎君(10)は「政宗がいないとやっぱり寂しかった。仙台の人にとっては大事な像なんだと思いました」と話した。
騎馬像は仙台の観光スポットのひとつ。今後は4月26日から始まる「全国都市緑化フェア」や、5月の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の科学技術相会合など、大きなイベントが立て続けに予定され、観光客の増加が見込まれる。仙台市の担当者は「帰還が間に合ってよかったです」と胸をなで下ろしていた。(福岡龍一郎)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル