東京・明治神宮外苑地区の再開発計画で、文化遺産保存の専門家らでつくる日本イコモス国内委員会は26日、約千本の樹木の伐採を避ける案を都に提出した。秩父宮ラグビー場を現地で建て替え、外苑内の車道を歩行者用通路にすれば伐採は2本にとどまるとしている。
外苑地区の再開発計画は、神宮第二球場を解体して跡地に新ラグビー場を建設し、秩父宮ラグビー場の跡地にホテル併設の新たな野球場をつくるもので、年内にも工事が始まる。再開発の事業者が作った資料によると、地区内の樹木971本を伐採し、70本を移植する。
委員会は、ラグビー場を現在の場所に建て直し、移設に伴う伐採を減らす案を主張する。さらにイチョウ並木を含めた外苑内の車道を歩行者用通路に変え、新野球場を建設する位置を調整すれば、試算では伐採2本、移植53本に抑えられるという。
伐採の見直しを求めて約5万…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル