福岡空港は29日、年末の帰省客や出迎える人で終日にぎわった。中には「パパー!」と叫んで走り、到着した男性に抱きつく子どもの姿も。同空港を運営する福岡国際空港によると、年末年始の国内線の予約数は、昨年に比べて約42%の増加という。
福岡県古賀市の男性(70)は、到着口のガラス越しに、娘と一緒に東京から来た2歳の孫がぐずる様子を見つけ、ほほえんだ。再会は1年ぶり。毎日ビデオ通話はするが「会うのは初めましてくらいの気持ち」。「大きくなったな~」と感慨深げだ。
福岡市の会社員の男性(45)は、妻の帰省に3歳の娘と同行し、義父母が待つ福井県へ。昨年はコロナ禍で控えた。今年のお盆からは数回会っているという。「会えるときに会っておかないと。孫を抱かせてあげたい」と話した。
空港にPCR検査を受けに来た人もいた。福岡市の自営業の40代女性は、30日の便で数年ぶりに沖縄に帰省する。昨年は、コロナを心配する家族から「帰ってこないで」と言われた。「母が病気なので感染したら大変。心配をかけないよう検査に来ました」(古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル