上田真仁
【福島】幕末に起こった戊辰戦争で会津藩が鶴ケ城(会津若松市)に籠城(ろうじょう)した1カ月間の出来事をまとめた日めくりカレンダーが販売され、人気を呼んでいる。
「会津戦争カレンダー」は市内の印刷会社「三洋印刷」が作製し、縦29・7センチ、横14・8センチのA4変型、壁かけタイプ(税込み1千円)。年度や曜日は入らず日付のみ。同社の佐藤浩一・営業部副部長は「毎年繰り返し使っていただきたいためです」と話す。
イラストや説明はフジキサキコさんが担当した。目を引くデザインで仕上げたいと4年前からアイデアをあたため、図書館に足しげく通い歴史を調べてきた。内容に間違いがないか、市文化課の近藤真佐夫さんに監修してもらっている。
籠城戦「5日目」は占拠された小田山から砲撃が続く、とある。小田山の簡単な位置案内のほか、説明の漢字にルビ(読み方)が多い。小学校高学年から理解できる内容を意識し、佐藤さんは「ドラマなどで会津戦争をご存じの方はいらっしゃるでしょうが、実際どんなことが展開されたのかうやむやの方には必見のカレンダーです」と話す。
歴史好きなファンがSNSでカレンダーをアップしていることもあり、鳥取県倉吉市や札幌市、山口県周南市、那覇市からも購入の依頼があるという。初版1千部は完売、2千部を増刷する。問い合わせは、三洋印刷(ファクス0242・24・3669。http://www.aizu-sanyo.com
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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