小西良昭
京都府宇治市の萬福寺(まんぷくじ)で23日夜、伝説上の生き物・麒麟(きりん)を模したランタンがともされた。同寺を開いた中国の僧・隠元禅師の350回忌となる今年、寺は中国のランタンをそろえたフェスティバルを企画しており、その一夜限りの試験点灯だ。
ランタンは高さ約2・5メートル、長さ約2・8メートル。色のついた水を入れた3センチほどの小瓶をランタンの表面に敷き詰めており、昼に見ても美しいという。フェスティバルはコロナ禍収束後に開く予定。時期が見通せず、ひとまず春までは点灯せずに境内で展示する。
担当する僧の内藤香林(こうりん)さん(70)は「隠元禅師と、ゆかりの寺を広く知ってもらい、コロナ後に訪ねてほしい」と話す。今回の点灯は中国のテレビ局が旧正月(春節)に放映する予定だという。(小西良昭)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル