伸ばした髪、成人式の後に寄付協力を 医療用ウィッグに

 成人式後に切った髪を、病気などで頭髪をなくした子どもたちに寄付しませんか――。前橋市在住で群馬大や上武大などに通う新成人の大学生4人のグループが、そんな「ヘアドネーション」を呼びかけている。成人式を主催する市や、市内の美容院も協力・応援する。

 グループは「20(はたち)のヘアドネ」。代表で群馬大2年の金子優花さん(20)は自身も成人式に向け髪を伸ばす中、多くの女性が式後に伸ばした髪を切ることから、ヘアドネーションに生かそうと思い立った。8月に山本龍市長宛てに手紙で協力を依頼。市は美容院への橋渡しなどを支援した。

 ヘアドネーションの対象は前橋市の新成人で、期間は成人式が開かれる来年1月12日から再来年1月11日の1年間。協力する市内約30店舗の美容院で髪を切り、身分証を提示すれば料金の割引といったサービスが受けられる。切った髪は美容院か個人が医療用ウィッグの製作・提供団体に送る。切った髪の長さは31センチ以上が望ましい。パーマやカラーをしている髪でも、ウィッグ製作には使え、長さが足りなくても役立つという。

 成人式会場ではチラシを配り、医療用ウィッグも展示する。金子さんは24日、山本市長の定例会見に同席。「せっかく伸ばした髪を捨てたらもったいない。協力してもらい、社会貢献の輪を広げたい」と話した。詳細はホームページ(https://20-hairdonation.localinfo.jp/)で。(丹野宗丈)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment