住宅に犬や猫数十匹の死体 保護団体から「神様」と信頼

 京都府八幡市の住宅で、数十匹の犬や猫が死んでいるのが見つかった。住宅の持ち主は、動物保護ボランティアをしているという50代の女性。府警は動物愛護法違反(虐待)の疑いもあるとして、捜査を進めている。

 八幡署は5日に住宅を家宅捜索して、数十匹の死体を確認した。白骨化したり、ミイラ化したりしたものもあったという。室内はごみも散乱していた。署は、無理な飼育がなかったか調べている。

 山城北保健所によると、昨春から鳴き声や悪臭への苦情が近隣住民から出ていた。今年5月にも、動物保護の活動家から「虐待行為があるのでは」と通報があり、保健所と市が女性に改善を指導していた。

 女性は長年、引き取り手のない犬や猫の世話や、みとりなどの活動をしてきたという。「神様」と呼ばれるほど、動物保護団体や個人から信頼されていた。

 ただ、保健所によると、一定数以上の犬や猫を非営利で保管したり、譲渡したりする場合に必要な「第二種動物取扱業」の登録はしていなかった。

 女性に犬5匹を預けていたという動物保護団体・神戸ナナプロジェクトの川田絵梨佳さんは、4日に室内を見たという。「ふんが積もっていた。なぜ預けたのか、後悔している」と取材に話した。(紙谷あかり)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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