火災が多い季節になりました。 冬はストーブなど暖房機器に気をつけたいですが、実は年間を通して出火原因の最多は「コンロ」なのです。使い慣れている「コンロ」でなぜ火事になるのでしょうか。
使い慣れているから油断する?
東京消防庁によると、2019年の住宅火災の出火原因は「コンロ」が最多でした。 ・1位/「コンロ」344件
・2位/「たばこ」279件
・3位/「放火」126件
・4位「ストーブ」/103件 この順位は過去10年同じです。どこの家庭も毎日使っている「コンロ」が出火原因のトップになる理由は、どんな状況で「コンロ火災」が発生したかを見ればわかります。以下は2019年の「コンロ火災」の発生状況です。 ・1位:「放置する・忘れる」37.5%
・2位:「可燃物が接触する」17.4%
・3位:「誤ってスイッチが入る」9.6%
・4位:「接炎する」8.7%
・5位:「過熱する」7.8%
・6位:「考え違いにより使用を誤る」7.0%
・7位:「引火する」5.2% やはり、「コンロ」をつけたまま「放置する・忘れる」ケースが多いのです。使い慣れているから油断するのです。コンロに火がついているときは、絶対にコンロのそばを離れないでください。
接触・接炎・引火の違いは?
「コンロ火災」の発生状況にある「接触する」「接炎する」「引火する」の違いは紛らわしいのですが、こう区別しているそうです。 ・近くに置いたまな板が倒れて、コンロの火がついたら「接触する」
・コンロの火が鍋の底を這って、近くのまな板に直接火が当たって出火したら「接炎する」
・コンロの近くでスプレーを噴射して火がついたら「引火する」という違いがあるそうです。 「誤ってスイッチが入る」は、ワンルームマンションに多い「小型キッチンユニット用電気コンロ」のスイッチに体がぶつかって知らぬ間に点火して火災になったケースです。 「考え違いにより使用を誤る」は、たとえば電気ポットをやかんと思い込んだままガスコンロに置いて点火したため火災が発生した事例があったそうです。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース