宮脇稜平 奈良美里
11日夜のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のチェコ戦で先発した佐々木朗希投手の地元、岩手県ではパブリックビューイング(PV)が開かれ、大きな声援が飛んだ。
陸前高田市出身の佐々木投手は小学3年生のときに被災し、父親と祖父母を亡くした。隣の大船渡市にある大船渡高時代には、全国高校野球選手権岩手大会で球速160キロを記録するなど活躍した。
この日は、住民有志らが両市でそれぞれPVを開催。陸前高田市の会場には約100人が集まった。少年野球チームのメンバーらのメッセージで埋まった旗などが掲げられた。
地元有志でつくる「応援する会」事務局長の村上知幸さん(52)は、佐々木投手が小学生のときにいた少年野球チームで監督として指導した。「朗希は12年間、野球に支えられてきたと思う」と振り返ったうえで「今は朗希が投げることで、被災地が夢や元気をもらう存在になった。3月11日という日に投げるのは、運命的であり、すごい巡り合わせ。朗希は私たちの希望」と話した。(宮脇稜平、奈良美里)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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