困っている人に少しでも役立てば幸福です――毎年新潟県の佐渡島の交番に届く「月光仮面」からのお年玉が、今回も届いた。1974年から48回目。県警佐渡署は県交通遺児基金に送金することにしている。
佐渡署によると、12月30~31日の間に、島内にある両津交番に1万270円、佐和田交番に1万2600円がそれぞれ届いた。いずれも硬貨がポリ袋や紙袋に入った状態で、交番の入り口付近に置かれていたという。
袋には、「毎日一枚ずつ集めた小銭です。交通事故などで、困っている人に少しでも役立てば幸福です 月光仮面」(両津交番)、「一年間財布の中の小銭を集めたものです。わずかですが交通遺児のために使って下さい」(佐和田交番)と書いたメモが添えられていた。
両津交番では74年から、佐和田交番では87年から、月光仮面などを名乗って毎年お年玉が届けられており、把握しているだけで計約74万円になる。各交番のメモの筆跡は別人のものとみられるという。佐渡署の金井幸雄副署長は「寄付いただいた方には心から感謝申し上げます。ご意向に沿い、役立てます」と話した。(杉山歩)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル