黄色い帽子をかぶり、赤いランドセルを背負った小学1年生くらいの女の子。猛暑の中でも、雨に打たれても道路の脇にじっと立ち、右手を真っすぐ上にあげ、ドライバーたちを見つめている。佐賀県内のあちこちで見られるこの光景。背景を調べようと、車を走らせた。
「女の子」は、横断歩道脇に置かれ、ドライバーに注意を促す交通安全の人形のこと。ランドセルは、横断歩道を渡るときに使う旗を入れられるようになっている。
転勤で9月から佐賀で暮らす記者(42)は、これまで勤務した隣県の福岡や長崎では目にした記憶はない。佐賀県内を巡っていると、たびたび目にし、「多くない?」と気になった。さらに、愛称がつけられている人形もあるのを見て、興味をかき立てられた。
「ゆうちゃん」「とくちゃん」そのわけは
最初に愛称に気づいたのは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル