佐賀県立佐賀北高校(佐賀市天祐2丁目)の渡辺成樹校長は13日、県庁で記者会見を開き、男子バスケットボール部(部員20人)の男性教諭の監督(41)が、部員に暴言や体罰を繰り返していたことを明らかにし、謝罪した。
同部は高校総体に4年連続で計22回出場しており、県は強化拠点校に指定している。監督は「強くしなければいけないとの重圧があった」と釈明しているという。学校は10月31日から監督を指導停止にしている。
同校によると、監督は昨年4月に着任。新チームになった今年9月ごろから、複数の部員に「学校を辞めろ」などの暴言を吐いたり、ボールや作戦ボードを投げつけたりした。1人が10月28日から学校を休むようになり、保護者が学校に「威圧的な指導が苦しいと言っている」と伝えた。
部員たちは学校の聞き取りに対し「死ね」「病院に行け、カス」といった暴言があったと証言。監督は「ないと思うが、見た部員がいるならそうかもしれない」と話している。また、「『貴様、学校を辞めろ』『お前は病気だ』とは言った」と認める一方で、ボールは「取れる距離から投げた」、作戦ボードは「床に投げたのが跳ね返って当たった」と主張したという。
学校は11月5日に部員、7日に保護者に説明。欠席していた部員は8日から登校を再開した。監督は特にこの部員に強くあたっていて、「中心的選手で、精神的にも強くなってほしかった」と話しているという。
監督が認めていない部分もあるため、学校は調査を続ける方針。渡辺校長は「技術的な指導などが優秀と聞いている。熱心な指導が行き過ぎたのは残念。不安や心配、ご迷惑をおかけして申し訳ない」と話している。県教育委員会は「調査結果を見てから処分を検討する」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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