今年40周年を迎えた佐野元春が、デビューから現在までの軌跡をたどるベスト盤2枚を、7日に同時発売した。収録曲には、詩や音楽の持つ表現の可能性を広げようと心を砕いた歴史が詰まっている。「日本語をクールにドライブさせて、それまでの日本にないロック・ポップスを作りたかった」と佐野はミュージシャンを志した原点を語る。
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「閉鎖的だった4畳半の音楽をストリートに解放したい」。洋楽ロックを好んで聴いた10代の頃からそう思っていた。主流だった歌謡曲や、一世代上のフォーク勢も含め「自分にとっては全部古い音楽。自分の魂を舞い上がらせるような曲は、日本にはなかった。だから自分でやろうかと思った」と話す。
デビュー時から、ロックのビートを生かした歌詞作りに腐心してきた。
「前の世代は言葉に意味を持た…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル