小分けに包んだ覚醒剤を飲み込み、体内に隠して羽田空港(東京都大田区)に密輸しようとしたとして、警視庁と東京税関は、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑などで、英国籍の住所不定、無職、ランブル・ローレン容疑者(28)を逮捕した。今回の逮捕で、羽田空港で警視庁などが今年摘発した違法薬物密輸事件は34件となり、昨年1年間の摘発件数(33件)を上回って過去最多を更新した。
調べに対し、ランブル容疑者は「タイで無意識の状態で飲まされた。私は覚えていない」と容疑を否認しているという。
警視庁組織犯罪対策5課によると、ランブル容疑者は約1キロ(約6000万円)の覚醒剤を、ラップで親指ほどの大きさの繭玉状に小分けにして包み、計138個を飲み込んでいた。入国時に東京税関の検査を拒否するなどしたため、令状を取得して病院でCT検査をして発覚した。
逮捕容疑は4日、タイのスワンナプーム国際空港から羽田空港に、包み1個分の覚醒剤約5・97グラムを隠して密輸しようとしたとしている。
羽田空港では今年に入り、覚醒剤を中心に違法薬物密輸事件の摘発が急増。6月に静岡県南伊豆町の海岸で1トン超の覚醒剤を押収した大型密輸事件の摘発を受け、密売組織が供給量確保のために空港経由の密輸を活発化させている恐れがあり、当局が警戒を強めている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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