真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で28日、宗祖・親鸞の遺徳をしのぶ8日間の法要「報恩講(ほうおんこう)」が最終日を迎え、声明(しょうみょう)「坂東曲(ばんどうぶし)」が披露された。親鸞像が安置された御影堂に約30人の僧侶がマスク姿で正座し、体を前後左右に激しく揺り動かしながら、独特の力強い節回しで、南無阿弥陀仏の念仏と、仏の教えをほめたたえる和讃(わさん)を繰り返した。
坂東曲の披露は、親鸞の命日とされる11月28日に毎年行われている。鎌倉~南北朝時代に、関東の僧侶や信者らが念仏を唱える勤行をしたことが始まり、という説がある。(西田健作)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル