福岡県直方市の市立中学校で11月にあった体育の授業で、ハードルを跳んだ2年生の男子生徒(13)が転倒し、大けがをしたにもかかわらず、体育教諭らがけがの程度を軽く見て救急車を呼んでいなかったことがわかった。生徒は父親の車で病院に行ったが、右足の付け根を骨折しており、転院先で緊急手術を受けた。市教委は学校側の対応の不備を認めている。
市教委によると、事故があったのは11月18日の1時限目。男子生徒が三つ目のハードルを跳ぶ際に転倒し、強い痛みを訴えた。順番を待つ別の生徒らが体育の男性教諭に伝えたが、体育教諭は状態を確認せず、他の生徒らに男子生徒をコース外に出すよう指示。生徒らが呼んできた3人の教員が車いすで保健室に運んだ。
母親によると、男子生徒は転倒後、自力で立ち上がろうとしたが、出来なかった。学校からの連絡で、父親が車で市内の病院に連れていった。到着は事故から約2時間後の午前11時ごろだったという。だが、この病院では手に負えないとして救急車で同県飯塚市内の病院に搬送。右足の大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)骨折と判明し、骨と骨をつなぐボルト3本を埋め込む緊急手術が行われた。術後、長期のリハビリが必要と説明を受けたという。
父親が学校に着いた際、生徒は右足を両手で押さえ、けいれんを起こすように震えていたという。手術の連絡を受けた学校側は同日夕、校長と体育教諭、担任の3人が病院を訪れたが、対応に不信感を抱いた両親は面会を受け入れなかったという。
母親は「立てないのに立とうと…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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