TBS系ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」は最終回の放送が終わると、すぐに続編を待ち望む声が上がるほどの人気だった。ファンによるロケ地巡り「聖地巡礼」は国内外に及び、東京都調布市の深大寺(じんだいじ)も、その一つ。訪れてみると、ロケ地としての歴史には戦後を代表するミステリー作家も関係していたことがわかった。
VIVANT第5話に登場
9月のある土曜日、参道のそば店「深大寺 八起(やおき)」にある長いすの前で、女性2人組の足が止まった。
「ここに座って、お抹茶を飲んでいたよね?」
千葉県柏市から来た30代の女性が、友人と一緒にスマートフォンのカメラを向けた。
2人が話題にしていたのは、「VIVANT」の第5話(8月13日放送)のワンシーンだ。
《松の葉の 青きを見れば 深大寺 木漏れ日注ぐ 未の刻よ》
そんなメッセージによって、堺雅人さん演じる主人公と上司役のキムラ緑子さんが深大寺で落ち合った。
2人が話し込んでいたシーンに使われていたのが、この長いすだった。
撮影は2月の早朝に…
八起の3代目大久保大輔さん…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル