約11時間かけてIDとパスワードを入力して1020社のサイトを閲覧できなくした――。こんな疑いでウェブエンジニアの男2人が愛知県警に7日逮捕された。このうちの1人が被害に遭った会社のサイト作成に携わっていたといい、県警は立場を悪用してIDなどを入手したとみている。復旧に4カ月かかったサイトもあり、被害総額は4500万円を超えるという。
電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕されたのは岐阜県大垣市波須1丁目、派遣社員内藤良仁(34)と、名古屋市中村区高道町3丁目、自営業江川政之(34)の両容疑者。内藤容疑者は容疑を認め、江川容疑者は「(内藤容疑者に)だまされてやった」と否認しているという。
サイバー犯罪対策課によると、2人は昨年11月23~24日、愛知県あま市のインターネットカフェのパソコンを使い、名古屋市中村区のウェブサイト制作会社が管理するサーバーに侵入し、サイト表示に必要なファイルを削除した疑いがある。制作会社が被害に遭った1020社のサイトの管理・作成をしていたという。
内藤容疑者は5年以上前から制作会社から業務を請け負っており、管理者権限で1020社分のサーバーに入ったという。県警はトラブルがあったとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル