佐藤亜季
JR函館線の七飯町などの間で、保線作業車がブレーキが利かない状態で約7キロ走行したトラブルで、ブレーキの制動力を伝える装置の不具合が原因とみられることがわかった。JR北海道の島田修社長が16日の定例記者会見で発表した。
発表によると、ブレーキはテコの原理で制動力を車輪に伝える仕組み。7日のトラブル後に、軌道車が押していた作業車側の伝動装置に不具合が見つかった。作業車にある四つのブレーキに制動力が伝わらなかったとみられる。年1回の定期検査を4月20日に実施したが、装置は調整が必要な状態ではなかったという。使用前の点検時に、装置を確認するルールがなかった。
島田社長は「これまでベテランの経験や勘でしのげたものが、社員構成が変わり、通用しない時代になった。点検項目をルール化することで、恒久的な対策につなげたい」と話した。(佐藤亜季)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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