佳子さま、元車いすテニス選手の国枝さんに予定外の声かけ 記念式典

 すごく応援していました――。

 秋篠宮家の次女佳子さまが、長年、車いすテニスを牽引(けんいん)してきた国枝慎吾さんと言葉を交わした。25日、東京都内のホテルで開かれた「日本テニス協会創立100周年記念式典」に、同協会の名誉総裁として出席した。

 国枝さんは、シングルスの4大大会で計28度、パラリンピックで3度の優勝を誇る。昨年7月、ウィンブルドン選手権で初優勝を果たし、4大大会の全てとパラリンピックを制する「生涯ゴールデンスラム」を達成した。

 今月22日に自身のツイッターで引退を表明したばかりの国枝さんに、式典で花束が贈られた。

 国枝さんによると、佳子さまは式典終了後、国枝さんのテニスの試合を長年見ていたことを明かし、「次はどうされるんですか」と質問したという。

 国枝さんは「具体的には僕自身も決まっていません。ただ、やはり今までテニスから受け取ったものはたくさんあるので、その分のエネルギーを恩返しという形で費やしていきたいと伝えさせて頂きました」と報道陣に明かした。

 当初、佳子さまが国枝さんに声をかける予定はなかったといい、国枝さんは「本当に光栄な気持ちでいっぱい」と話した。

 式典では、佳子さまがあいさつで、「テニピン」と呼ばれるゲームで使われる手製のラケットを披露し、会場がわく場面もあった。

 テニピンは、段ボールやスポンジで作られたラケットを手のひらにはめて、スポンジのボールを打ち合うゲーム。佳子さまは、「私もラケットを作成して『テニピン』を楽しみました」と話した。(多田晃子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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