茂木克信 宮坂知樹 友永翔大
新潟市中央区の認可外保育園「ポポラー新潟東中通園」で、施設長だった子育て支援員の女性が園児をけがさせたり閉じ込めたりする不適切な保育を繰り返していたなどとして、市は運営法人に改善を指導した。捜査関係者によると、園児側は新潟県警に被害届を提出しており、県警が傷害容疑で捜査を進めている。
市によると、女性は昨年5月、園児の腕を強くつかんであざを負わせた。同じ園児に対し、同5~6月に計3回、布団を体に巻き付けて動けないようにしたほか、同5~9月には週2、3回ほど、ロッカールームなどに5~15分間閉じ込めたという。指導は今月6日付で、不適切保育の是正など5項目の改善状況を27日までに報告するよう求めている。
捜査関係者によると、県警は園児の腕のけがを確認し、傷害事件として園児側から話を聴くなどして当時の状況を詳しく調べている。女性は任意の聴取に容疑を認めているという。
女性は園を運営する「タスク・フォース」(大阪市北区)の聞き取りに対しても、「園児が言うことを聞かなかった」などと述べ、一連の行為を認めているという。同社は取材に「本部がなかなか気づけなかったことを重く受け止めている。市の指導を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に取り組む」としている。
昨年10月、園児の保護者が新潟市に通報し、市は園に立ち入り調査をするなどして事実関係を調べていた。女性は同月に退職した。(茂木克信 宮坂知樹 友永翔大)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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