保育園で8カ月男児が給食中、意識不明 離乳食の魚ペーストとリンゴ

堀江泰史

 愛媛県新居浜市新居浜上部のぞみ保育園は20日、生後8カ月の男児が16日の給食中、意識不明の重体となったと発表した。園によると、離乳食の魚のペーストやリンゴを与えていた。男児は松山市内の病院で治療中だという。

 園によると、16日午前10時半ごろ、20代の担任の保育士が男児を正面の椅子に座らせ、スプーンで給食を食べさせていた。リンゴ(縦7ミリ、横2ミリ、厚さ3ミリ)を2片、スプーンに乗せて口に含ませたところ、息をしなくなったという。

 保育士は食事をのどに詰まらせたと思い、男児を逆さにして背中をたたいた。すぐに119番通報したが、心肺停止状態だったという。

 当時、保育士2人と看護師1人が、離乳食を食べる園児5人の世話をしていた。男児は9日から通園を始め、滞在が1~3時間程度のならし保育中だった。給食は15日から始めていたという。

 園は16日に市と新居浜署に事故を届け、19日夜に保護者説明会を開いた。20日に市内で会見した秋月ひとみ園長(56)は「安心で安全であるはずの保育園で事故を起こし、保護者の方々に不安を抱かせ、本当に申し訳ありません。二度と起こさないよう万全の対策を講じてまいりたい」と謝罪した。

 同園は、社会福祉法人新居浜社会福祉事業協会が運営し、1978年に開園。これまでに、こうした重大な事故は起きたことがないという。(堀江泰史)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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