保育士に大切なのは… AIが採用面接で「笑顔度」測定

 保育士を採用する面接で、「笑顔度」を人工知能(AI)で測って加点する試みを、保育園運営会社「グローブ・ハート」(名古屋市)が始めた。「笑顔あふれる人材が園の魅力も高めるはず」との狙いだ。

 同社は愛知県内で五つの保育園を経営。勤務する保育士約50人にアンケートしたところ、「保育士同士の人間関係のよさが園の魅力につながっている」との声が多数を占めた。笑顔が魅力的な人材が雰囲気を向上させると考え、東京都のIT企業「バイタリフィ」とAIを共同開発した。

 AIはスマートフォンのカメラを通じて顔の動きをとらえ、笑顔でいる時間の長さを計測する。面接の評価(100点満点)のうち、面接担当者が評価するコミュニケーション能力を50点、AIが測定する笑顔の評価を50点にした。今月1日の採用面接で初めて取り入れ、この結果をもとに2人に内定を出すという。

 グローブ・ハートの小沢清隆社長(33)は「保育士が笑顔でいると、子どもも保護者も安心する。新型コロナウイルスの影響で暗い話題が多いからこそ、明るい人材を大切にしていきたい」と話した。(角拓哉)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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