良永うめか
保育士試験に挑むひとり親を支援しようと、名古屋市のピアノ講師が無料でレッスンを提供する。専門学校の保育学科で教えるかたわら、緑区で個人向けの教室を開く斎藤真弓さん(62)。7月と12月に予定される実技試験での合格を後押ししたいという。
斎藤さんは講師歴40年。個人レッスンで教えた全員を試験に合格させてきたという。「合格するにはピアノ以上に歌も大事。少しでも力になれれば」
勤務する専門学校にはシングルマザーも通っている。「経済的に厳しく、国の支援制度がなければとても通えないという人が多かった。切実な印象を受ける」と話す。
そこで、本来のレッスンの合間に、時間を見つけて無料で希望者に教えることにした。多様な背景を持つ人が保育の現場に関わることが大切だという思いもある。
斎藤さんの生徒で、保育士試験に合格した女性(47)は「実際にグランドピアノに触れられるのが良い。技術面だけでなく、曲の解釈など表現法も教えてくれる」と述べる。
無料レッスンの対象は、児童扶養手当を受けるひとり親。2次試験の実技をピアノで受験する人に、30分のレッスンを数回提供する(回数や頻度は要相談)。詳細や申し込みは斎藤さんにメール(pianojitsugi@gmail.com
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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