大阪府警は27日、倒れているところを保護した無職の男性(62)を車いすに乗せて移動していた際、誤って転倒させ、男性は約1カ月半後に死亡したと発表した。司法解剖の結果、死因は脳挫傷による誤嚥(ごえん)性肺炎だったという。府警は、転倒と死亡との因果関係を調べている。
府警によると、男性は10月6日夕、大阪市西成区で倒れているところを発見され、西成署に保護された。署員5人が翌7日午前、男性を車いすに乗せて自宅を探していたとき、マンション前で段差(11センチ)に気付かずひっかかった。この拍子で男性は前方に転倒して頭を打ち、病院に運ばれた。男性は入院中に体調が悪化し、今月24日に死亡した。
男性が保護される前の10月5日夜から6日夕までの間、現場付近の防犯カメラには、男性が計6回転倒し、頭部を打つ様子が映っていたという。府警は業務上過失致死容疑も視野に捜査している。(華野優気、田添聖史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル