信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト(RAB)」の導入で、人身事故がほぼ半減する効果が出ていることが、警察庁への取材でわかった。これまで全国で計87カ所の設置を確認しているが、同庁は「道路管理者と連携し、適切な場所への整備を推進する」としている。
RABは2014年9月施行の改正道路交通法で「環状交差点」と名付けられて導入が始まった。警察庁によると、今年3月時点で31都府県にある。信号機を使わないため「災害対策にもなる」といった理由で整備が進んだ宮城が20カ所で最多。ほかに長野(7)、愛知(6)、静岡(5)、大阪(5)、埼玉(4)などと続く。
環状道を走る車が枝道から進入する車より優先▽枝道から環状道に入る時は徐行▽環状道を出る時は左端に寄って徐行。環状道を出る時に枝道の横断歩道を渡る人がいれば一時停車――などがルール。構造的に車両が速度を出しにくく、出合い頭の事故も起きづらいため重大事故を防ぐ効果があるとされ、欧米で成果を上げてきたという。
昨年3月までに整備された66…
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment