修学旅行、行けない代わりにテイクオフ 眼下には富士山

 新型コロナウイルスの影響で修学旅行の中止や予定変更を余儀なくされる学校が相次いでいる。フジドリームエアラインズ(FDA、本社・静岡市)では、制約下でも楽しい思い出をつくってもらおうと、「富士山遊覧フライト」を企画し、人気を博している。

 今月中旬、常葉大付属常葉高校(静岡市)の2年生は、富士山静岡空港を発着する遊覧飛行で上空から富士山や南アルプスの山々を見学した。窓越しに見るダイナミックな風景に、普段味わえない旅行気分を満喫した。

 当日は2チームに別れ、キャビンアテンダントに質問したり、スカーフの巻き方などを教わったりした後、搭乗した。午前11時半ごろ、静岡空港を離陸。富士山上空に達し、通常のフライトでは飛ばない低高度を保ちながら旋回すると、生徒たちは興奮した様子で景色を楽しんだ。

 約一時間のフライトを満喫した太田結優さんと山本和菜さんは「修学旅行がなくなったのは残念だったけど、みんなで行けていい思い出になった」と話した。

 同社では、新型コロナの影響で修学旅行に行くことが難しい県内の学校向けに、富士山遊覧フライトを利用してもらおうと教育委員会を通じて呼びかけている。今後、実施予定の学校も含めて約20校が遊覧フライトを採用したという。同社では、中高生向けだけではなく一般向けの遊覧フライトも用意している。(和田翔太)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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