10月から始まる消費税のインボイス(適格請求書)制度に伴い、一方的な不利益を押しつけられているとして、個人タクシーの運転手ら約300人でつくる「東京個人タクシー労働組合」(秋山芳晴執行委員長)が28日、東京都内で会見し、制度の中止を訴えた。
個人タクシー運転手の多くは年間売り上げ1千万円以下の免税事業者だったが、同組合によると、運転手が所属する業界団体側が、課税事業者への転換とインボイス発行事業者としての登録をするよう全運転手に要求。免税事業者のままだと、車体の屋根に載せる黄色の「あんどん」を、色や形状が異なるものに変更しなければならないなど、「事実上、免税の放棄を迫られている」としている。
30年以上ハンドルを握っている組合員の仲秀久さん(75)は「あんどんは信用の証しで、外せば営業に差し障る。(インボイス登録の)強制はやめてもらいたい」と訴えた。
東京都個人タクシー協同組合によると、所属する個人タクシー運転手5472人(8月末現在)のほぼすべてが免税事業者だったが、多くが課税事業者に転換。28日時点では、免税事業者のままインボイス制度が始まる10月1日を迎える見込みの運転手は12人という。
「インボイス非対応」を理由…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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