小川聡仁
神戸市は、就職氷河期世代を対象とした今年度の市職員採用試験の結果を公表した。受験者数265人に対し合格者は6人で、このうち事務職の倍率は78倍に上った。
バブル経済崩壊の影響で希望する就職ができず、不安定な就労を余儀なくされた世代(38~53歳)の採用を目的に実施しており、学歴、職歴は原則不問。総務省からの要請を受けて2020年度から始め、4年間に延べ1828人が受験。27人が合格した。
事務職の昨年度の倍率は約80倍で、今年度も高水準となった。事務職・技術職を合わせた今年度の採用倍率は44・2倍で、昨年度(69・4倍)より下がった。市は「他の自治体の採用などもあり受験者数が減少傾向にあるが、引き続きこの世代の就業ニーズはある」とみている。
今年度の大学卒業者を対象とした神戸市の採用試験で、総合事務などの一括募集枠の倍率は約5倍だった。(小川聡仁)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル