停学・茶髪注意され「もう退学でいい」……僕を引き留めた先生の言葉

 昨年12月下旬、大阪府立西成高校の校庭で、ジャージー姿の3年生数人が白球を追っていた。ノックの打球に飛びつき、土まみれになって送球する。そんな先輩を見て、1、2年生も必死に打球を追う。

 3年のハルさん(17)は、夏の引退試合から5カ月たっても、部活に顔を出すことがあった。

 「仲間」がいるからだ。

 入学後、野球部に入った。でも、3カ月後に辞めた。

 中学のころから、「やんちゃ」だった。先生の注意に反抗してつかみ合いになり、制服が破れたこともある。高校では、友達と朝まで遊んで、学校で寝ていた。ひたすら、だるかった。

 野球部には、ほとんど行かなかった。2019年9月、公式戦の前々日。数人の生徒とけんかをした。中心にいたわけではなかったが、巻き込まれた。処分は停学10日。やる気がなくなって、1カ月休んだ。野球部も退部した。

 その後、茶髪にして、先生に指導された。反省として課題を出された。

 「留年かな。そしたら学校辞めよう」

 そう考えていたとき、担任の…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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