永沼仁
埼玉県を代表するマラソン選手、川内優輝さん(36)=あいおいニッセイ同和損保=が10日、自らの足形を刻んだ石を川越八幡宮(川越市)に奉納した。「健脚」にあやかろうと、市民ランナーたちがさっそく足を合わせていた。
川内さんは、「公務員ランナー」からプロに転じたマラソン選手。足腰の健康に御利益のある「民部稲荷」をまつり、自らも市民ランナーの神主、榊原祥光さんが、創建千年事業の一環として川内さんに依頼していた。
「足形石」は、本殿脇の民部稲荷の前に置かれた。足のサイズは26・5センチ。川内さんの座右の銘「現状打破」という言葉も刻まれている。川内さんは、レースではいたシューズと一緒に奉納した。
年内にフルマラソンを10レースほど予定しているといい、「光栄です。この足形に負けないように頑張りたい」とコメント。8カ月になる息子の渉夢(あゆむ)ちゃんを足形にのせ、「毎年ここに来て成長を確かめたい」と語った。
足形石には、誰でも自由に足を合わせることができる。さっそく足をのせた人たちからは「忍耐強く走れそうな気持ちになりました」という声もあがった。
神社には、五輪メダリストの靴も奉納されており、ランナーからは「マラソン神社」とも呼ばれている。榊原さんは「足形から川内さんの元気をもらってほしい」。(永沼仁)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル