増山祐史
偽の国会議員バッジを付けて厚生労働省などが入る庁舎に侵入したとして、警視庁は20日、無職の男(22)=東京都品川区=を建造物侵入容疑で逮捕し、発表した。男は容疑を認め、「警備員に自分が国会議員として認めてもらいたいという自己満足感を味わうために入った」と話しているという。
捜査1課によると、男は8月25日午後5時ごろ、インターネット通販で購入した偽の衆議院議員バッジをスーツの上着に付け、厚生労働省や環境省が入る東京・霞が関の中央合同庁舎5号館に侵入した疑いがある。北朝鮮による拉致問題解決の象徴「ブルーリボン」も付け、守衛の目の前で入り口のゲートから庁舎内に侵入。十数分間にわたって歩き、警備員に声をかけられた際には「会議に出席する」と応じたという。
男は前日の8月24日に外務省に侵入したとして同月30日に逮捕され、他の官公庁への侵入についても認める供述をしたため、同課が防犯カメラの映像などから裏付けを進めていた。調べに対し、「偽の議員バッジをつけて試しに国会周辺を歩いてみたら、衛視らに敬礼されたので自分も国会議員に見えるのだと思った。国会議員でなければ見ることのできない場所を見たいと思った」と話しているという。(増山祐史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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