男子が好きかも――。ユウスケさん(仮名、35)がそう感じ始めたのは18歳のころだった。
20歳のときに「ゲイ」とカミングアウトして、今の職場も全員が知っている。「自分たちは気持ち悪くない。いて当たり前の存在になりたい」
小学4年生のとき、初めて彼女ができた。このときは女の子が好きだった。
しかし、高校3年生になると、少しずつ違和感を覚えた。周りが女性アイドルの話をしている中、自分が好きなのは同世代の男性ユニットだった。
恋愛では女子に告白したこともあった。でも、どうしても男子が気になる。
「自分は病気や精神異常かもしれない」。そう思うと、周囲に言うのがためらわれた。一人でもんもんとしている日々が続き、胸が張り裂けそうだった。
一人ひとりの性の多様性が尊重され、多様な生き方を認め合う社会を実現させようと、三重県が新たな条例の制定をめざしています。性のあり方にかかわらず、だれもが安心して暮らせる社会とは。性的少数者や、その周辺にいる関係者を通じて考えます。
20歳の初夏、家庭教師のアル…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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