【動画】関電元幹部15人が金品の受領認める=取材班撮影
関西電力の役員らに多額の金品を提供していた福井県高浜町元助役の森山栄治氏(故人)は、県庁職員にも強い影響力があった。原発の運転に県の協力は欠かせない。関電は森山氏を巻き込み、研修や旅行などの機会を通じて、県幹部に接近する機会をうかがう。
1997年に採択された京都議定書で温室効果ガスの排出削減目標が設定され、発電時に二酸化炭素を出さない原発に注目が集まった。2000年代には、国内最多の原発がある福井県の存在感は高まったが、足元では不祥事や事故が相次いだ。
関西電力は、使用済み核燃料を再利用する国内初の「プルサーマル発電」を高浜原発で目指したが、99年に英国の燃料加工会社のデータ不正が判明。04年には美浜原発3号機の蒸気噴出事故で死傷者計11人を出した。事故を受けて関電は05年、原子力事業本部を大阪市の本店から美浜町に移転。11年、高浜3号機でプルサーマル発電が始まる。
高浜町助役を退任し民間に転身していた森山栄治氏(故人)は、関電だけでなく、福井県でもすでに大きな影響力を持っていた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル