中学校時代の同級生の名をかたって通信販売で10箱分のビワを注文したなどとして、警視庁は27日、有印私文書偽造・同行使と偽計業務妨害の疑いで男を再逮捕し、発表した。調べに対し、容疑を認め「困っている姿を想像して楽しみたかった」と供述。ほかにも、同様の注文を「200回以上やった」などと話しているという。
尾久署によると、逮捕されたのは東京都北区上中里2丁目の無職佐藤和己容疑者(58)。再逮捕容疑は4月10日ごろ、はがきに東京都荒川区の50代女性の住所や氏名などを商品の配送先として書いて福岡市の通信販売業者に送り、代金引換で注文した12個入りのビワ10箱(販売価格計2万円)を女性あてに届けさせて、この業者の業務を妨害したというもの。女性は受け取りを拒否し、業者が損害を被った。
このほかにも1月以降、中学校の同級生や元勤務先の同僚ら9人の名義を使って同様に、100社以上の通販業者に対して200回以上商品を注文した、などと供述。9人のもとには、ミカンやソーセージ、黒毛和牛や育毛剤などが代金引換で届いていたという。送りつけられた人から署に相談があり発覚した。
学校の同窓会名簿などに書かれた住所を利用していたといい、送りつけた先の一部は「(学生時代に)かわいかった子だった」などと話しているという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル