所属会派の政務活動費を着服したとして、警視庁が業務上横領容疑で、東京都の墨田区議会で自民党会派に所属していた松本久元区議(57)を書類送検したことが7日、捜査関係者への取材で分かった。同会派が平成29年、本所署に刑事告発。松本元区議は区議会の調査特別委員会に対し着服を認めていた。
捜査関係者によると、松本元区議は28年5月から29年5月にかけて、同区議会自民党会派の政務活動費から1万~250万円ずつ37回にわたって計1840万円を引き出したとして刑事告発された。松本元区議は約400万円を埋め合わせており、警視庁は実質的な被害額約1400万円を送検容疑に認定したとみられる。
告発状によると、松本元区議は着服した政務活動費を、父親が経営し、自身も取締役を務めていた会社の借金返済や遊興費に充てていたという。区議会の調査特別委員会に対し、「軽い気持ちで手を付け始めた」「正常な精神状態ではなかった」などと説明、29年7月に区議を辞職した。
自民党会派などによると、松本元区議は28年度、区議会自民党会派で経理の責任者を1人で担当。会派に支出される政務活動費を管理するようになり、約2週間後から、同会派名義の口座から正当な支出に紛れ込ませる形で現金を引き出していたという。
松本元区議は、通帳のコピーから数字を切り取って貼り合わせ、約1430万円の残高があるように装った会計資料を作成するなどの偽装工作をしていたが、後任の区議が残高を照会して発覚した。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment