元愛知県知事で、同県で2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)の誘致や中部空港建設を推し進めた鈴木礼治(すずき・れいじ)さんが15日、老衰のため自宅で死去した。93歳だった。葬儀は近親者のみで行った。喪主は長男栄一さん。
鈴木さんは三重県出身で名古屋大経済学部卒。1952年に愛知県に入庁した。総理府事務官、自治省課長補佐、愛知県企画課長、同県教育長、副知事などを経て、83年の知事選で初当選した。
4期16年を務め、中部空港の建設やリニア新幹線の推進など大型事業で地域振興を図る手法を取った。98年、健康上の理由で引退を表明。同年、県の借金である県債残高が膨らんだとして、財政危機宣言も出した。
退任後も愛知県国際交流協会長や日本赤十字社愛知県支部長、愛知県国民健康保険団体連合会理事長などの要職にとどまった。99年6月~08年3月には愛知県社会福祉協議会長を務めた。11年には愛知県名誉県民になった。
同県の大村秀章知事は22日の会見で、「県政の発展に尽力された。愛知にとって大きな悲しみだ。謹んで哀悼の意を伝えたい」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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