岡田昇
昨季限りでプロ野球を引退した元日本ハムファイターズの杉谷拳士さん(32)が、スポーツ振興などを目的とした株式会社を設立した。社名は日本ハム時代の恩師で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも監督として日本代表を優勝に導いた栗山英樹さんの言葉からとったという。
7日、札幌市内で記者会見した杉谷さんは、新会社ではスポーツ振興、教育、地域活性化、国際交流の4分野に取り組むと説明した。北海道に拠点を置き、「北海道や日本ハムに恩返しをしたかった」と語った。
会社名は「ZENSHIN CONNECT」。現役時代、けがやプレースタイルで悩んでいるとき、また調子が良いときも、監督だった栗山さんからことあるごとに「拳士は拳士らしく、真っすぐ前へ進みなさい」と声をかけられたという。「前進は、自分の背中をずっと押してくれた大切な言葉」と杉谷さん。昨年末には会社名にすることを決めていたという。
今後は、野球教室や講演、豪州への留学あっせんなどに取り組んでいく予定。前進するために大切なことは、と問われ「まず目標を見つけること」と力を込めた。
杉谷さんは東京都出身。帝京高校で1年生からレギュラーをつかみ、甲子園に春夏通算3回出場した。2008年にドラフト6位で日本ハムから指名され、両打ち、内外野を守れる万能選手として、プロ14年間で公式戦777試合に出場した。(岡田昇)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル