ブランド品と偽ってゴルフクラブを販売したとして、広島県警は21日、プロ野球・楽天イーグルスの元選手で建設作業員の阿部俊人(としひと)容疑者(31)=福岡市西区室見が丘3丁目=と、妻で派遣社員の優希(ゆうき)容疑者(25)=同=を詐欺と商標法違反の疑いで逮捕し、発表した。2人は容疑を否認しているという。
県警によると、2人は昨年12月21日、インターネットのオークションサイトにブランド品のゴルフクラブを出品するといううその内容を掲載し、広島県府中町の自営業男性(55)に約8万5900円で落札させ、システム手数料を引いた約7万8300円を男性からだまし取った疑いがある。
さらに今年1月27日、実在のブランドに似た商標を付けたゴルフクラブ9本を男性に送り、商標権を侵害した疑いも持たれている。
調べに対し、阿部容疑者は「販売したことは間違いないが、本物だと思っていた」、優希容疑者は「偽物かどうかは私には分からなかった」と供述しているという。
阿部容疑者は花咲徳栄高校、東北福祉大学を経て、2010年のドラフト3位で楽天に入団。引退後、楽天イーグルスアカデミーのコーチを務めていたが、楽天球団によると、今年6月15日付で契約を解除していたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル